2002 6m&Downコンテスト JA1ZCX/1 参加記
今年の6Dの準備は「穏やか」にスタートした。
昨年のOB主体参加にて運用見通しがたった事、そして移動先の確保についても前年と同様で進められるから
であろう。昨年は移動先の確保と準備の為に、コンテスト直前の1週間の休暇を費やした。
EUPが細かい器材・アンテナ関連の手配、私が準備統括、ドキュメント関係(申請・参加者募集・Web)
を担当し準備を進めた。免許も更改し、全バンドフルパワーを可能とした。昨年の各OBからのドネイション貯
金に余裕があった為、器材の追加購入も行った。2.4Ghz、5.6Ghzの強化が命題であったが、5.6はSQM先輩に
お任せし、2.4Ghzのスタック八木アンテナ購入、144Mhzのプリアンプ購入を行った。いずれも、今時のYahooオー
クションにお世話になった。特に2.4Ghz八木は、無理を言って早期終了を安値でお願いし、前日に入手した自慢
の品であった。
活動しやすいタープテントも追加購入した。価格は昨年のものと同じだが軽量のものにした。ただ、使ってみ
ると・・・。(構造複雑、風に柳、昨年の運動会テント式の方が良い)
参加メンバーは決して多くないが、前年からの越冬メンバーで頼もしい。「越冬」という表現が何を意味する
か?お任せする。(多分、7割は一年ぶりのコンテスト??)
7月6日、お世話になる門番に挨拶を済ませ、9時過ぎに現地入りする。あれ、誰もいない。そこから1.5
時間、本隊(機材車)の到着を待つ。ここは携帯電話が使えない。天気は良く、じりじりと焼ける・・・。
EUP、XICの器材車が到着。本格的な設営を始める。事前検討、現地相談の結果、下記の様な設備となる。
特徴
・全バンド、ビームにローターが付いた。
・全バンド、PCログ完備。(去年からダ)
・新規に5.6Gを投入。(SQM先輩の奮起)
<第1テント>(旧テント)
50Mhz:
6ele八木、8mH ポールは看板に沿わせステーで固定。マストのトップに昨年購入したローターを付け
た。少しトップヘビーだが、強風にも耐えた。高さがあり良好だった。
430Mhz:
今回、マルチ増を狙いアンテナ強化を行った。25エレ×2のスタック+ZCX所有いつものGPをローター
付ルーフタワーの上にあげる。プリアンプ+アンテナ切替器も接続。
<第2テント>(新テント)
144Mhz:
ZCX所有の9エレ八木+GPを6mほどにUP。プリアンプ、ローターも。
1200Mhz:
いつものGP、小さいループを南に固定。
2400Mhz:
2系統準備、主力は@であった様子。
@トランシーバー系:GP、新鋭27エレ×2スタックローター付
Aアップバーター系:GP、アンテナ直下にアップバーターを。
5600Mhz:
アップバータにSQM先輩お手製デッシュ。事前予行?の甲斐あって安定順調稼動。テントの中で手回し。
IIK先輩、SQM先輩、WBP、PIM、JOS、VOHが揃い、本格的に設営を進める。第二機材車?の
FJL夫婦も到着。大掛かりに成り過ぎたのか、形が整ったのは18時過ぎであった。その後、今回増えた周辺
機器の接続でEUPが一苦労。終わったのは、コンテスト開始10分前だった。お疲れ!、ハラハラドキドキ。
21時、コンテスト開始!
各バンドで一斉にCQを開始。近年の50Mhzは周波数確保するほど混んではいない。開始後でもそれなりの
位置を確保、局数減少の証拠である。ところが、PCログ入力出来ない。呼ばれているのに・・・。紙ログを
書きながら運用、横でFJLが懸命に対応、無事復旧し紙ログの入力も完了。同じテントの430は苦戦中。
アンテナが不調なのか?
今回、初めて50Mhzのアンテナにもローターが付きビームを楽しんだ。東京の混信と西の2、3エリアが微妙
な位置関係となる。手回しでは出来ない、ベストポイントにアンテナを振る事が出来た。しかし、北は山があり
さっぱり。ま、この事は了解済み。去年の様に、南西に山があるよりはどれだけ良いか。
闇の中から、仕事で一時下山したのXIC、駆け付けMNU、GMC到着。
各バンドの状況を確認。新鋭5.6Gでの交信も確認でき一安心。明日の日中に期待が高まる。
最初の3時間(21:00−24:00)の状況
50Mhz:250局、144Mhz:190局、430Mhz:160局、1200Mhz:90局、2400Mhz:20局、5600Mhz:7局
ひと段落した夜中、スタートOP中心の宴会が始まる。当然ワイン。でも今年はソムリエが体調不良?で、
空き瓶の数も増えなかった。第2テントは02時以降お休みモードだった? 1200は05時、2400/5600は
07時までデータ無し。ま、相手もいませんが。03時過ぎ、強風+雨に見舞われる。嫌な予感、撤収は雨の中
か・・・と癒鬱になる。テントが強風で舞い上がりそう。梁にぶら下がりながらの運用となった。そんな訳で、
雨が収まる05時までの2時間、トイレにも出られない状況が続いた。確か男体山も夜は雨の事が多く、ブルー
になった事を思い出した。その後、心配された豪雨も収まり、実に奇麗な朝焼けと虹を見る事が出来た。この
写真はQSLに採用するつもりでいる。
日も登り、各バンド復帰のCQがはじまる。局数も良好とは言えないが、それに増して50〜1200Mhzの
マルチ数が芳しくない。設備の強化も効果無し。運用技術、ノウハウの問題と思われる。CWが出来るOPの
不足も影響がある。バンドの変化に応じて、運用モードとCQ&ワッチを切替えて行かないと。来年への課題で
ある。来年はサブ局の増設、PCログのLAN化が課題だ。JYOも合流し、430Mhzで奮闘。
天気が良いので電波を出さないお客様QRMが周囲で増加。5600もデッシュを回して懸命にワッチ。おいおい、
観光客がビームの前を横断。失礼、放射完了です!
15時、コンテスト終了!
「終わった〜!」の声に、皆、満足の笑顔。
最後の1時間、50Mhzは6エリアEスポを、144/430Mhzは400局を、1200Mhzは200局を目指し、追い込んだ。
最終交信局数(21:00−15:00)
50Mhz:615局、144Mhz:396局、430Mhz:431局、1200Mhz:201局、2400Mhz:47局、5600Mhz:26局
過去3回に比較しトラブルの無い運用となった。(雷雨、機器故障、発電機停止、全て無し!)
入賞への手応えを感じつつ、撤収作業となった。皆、来年もよろしく!!
2002.8.1 JO1CRA/四十物
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